アメコミムービー、『デッドプール』を見てきたのでレビュー!!!
少しネタバレしちゃうよ!
第四の壁破壊は良い
いきなりデッドプールが観客に向かって話しかけてきます。
これがかなり新鮮!!
デッドプールは原作でも自分がコミックキャラであることを自覚しており、
読者がの存在を認識した行動を取るのです。
それを映画にも取り入れ、カメラを動かしてアングルを変えたり、
あんなことやったり、こんなことやったりします。
どんなことをするのかは劇場で確認してみてくださいね。
そしてこの手法がこの映画に独特のリズムを生み出します。
これがとても良い!!!
でもこの映画の好評を受けて、他の映画も『第四の壁破壊』を真似しだすと
それは寒いものになっちゃうんだろなぁ。
『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』のジェームズ・ガン監督も、
この手法を使った映画が増えることを危惧しているのだとか。
敵の目的がよくわからない。
デッドプールが追うヴィラン(=敵)は、
人を拷問にかけることでミュータント化させて奴隷として売っている。
デッドプールがデッドプールになったのもこの敵によるもの。
ただ、このビジネスに関する描写が少なくて、
「こいつ恐ろし〜!!!」とはならない。
そしてヴィランへの恐怖感を抱けないから、拷問のシーンがただ長すぎる。
ここが少し残念だった。
こうしてヴィランの描写がイマイチだったため、
デッドプールが敵を追うことの目的、必死さがいまいち伝わってかった。
と、思ったのだが、デッドプールというキャラを考えると、
ヴィランを倒す意味ってあんまり必要じゃなかったのかも??
もし、デッドプールにヴィランを倒す意味を持たせなくてよかったのなら、
デッドプールにはもっとサイコな感じが欲しかった。
ここらへんはデッドプールというキャラに関する自分の情報不足により、
消化不良を起こしていると書いている今気がついた。
話のテンポ感
二時間の短さなのに、薄く伸ばしたような感じがした。
ヴィランにひどい目に合わされる。
↓
ヴィランに逃げられる。
↓
ヴィランを倒す。
というだけでストーリー自体は普通の話なのだが、
戦闘中に話が過去に戻ることが何回かあり、
前半はストーリーが進まないことで冗長さを感じる。
もっとテンポにスピード感を持たせて、敵をバッサバッサと倒していってくれると、
爽快感のあるアクション映画としてもっと楽しめたように思う。
続編に期待!!!!
とちょっと残念な部分をいくつか見られたのだが、
これが1作目であり、デッドプールの自己紹介編と考えれば、
十分納得できる完成度。
それだけに続編ではさらなる爽快・ハチャメチャ・サイコな映画になることを期待!!
にしても、Flickrでデッドプールって検索するとコスプレ写真がわんさか!!
めちゃくちゃ人気なんだな。