
2016年公開の『ドクター・ストレンジ』の続編であり、マーベルシネマティックユニバース(MCU)の28作目の作品。
ベネディクト・カンバーバッチが最高
演じる俳優が最高。
ストレンジの仕草やセリフがいちいちかっこいいです。
出演作品が増えるたびに、俳優と役が一心同体になっているように感じます。
ストレンジのネガティブな面に焦点を当てたストーリー
主人公のドクター・ストレンジは元天才外科医、元至高の魔術師と、万能人間です。
一方、自信過剰なところ、他者に偉そうなところもこれまでの登場作品で描かれていました。
特に『アベンジャーズ/インフィニティーウォー』では、同じく天才のアイアンマン/トニー・スタークといちいち反発し合っていましたね。
そんなストレンジに対して、「自分でメスを握らないと気が済まない人」のセリフが何度か投げられるのが印象的。
また、ストレンジの過去の行いを他者から追求される場面もあります。
それは『アベンジャーズ/インフィニティーウォー』の中で、サノスにタイムストーンを自ら渡したことです。
「そりゃ責められて当然だわ。」と共感できると同時に、万能なストレンジも葛藤してきたことを感じられ、キャラクターに深みを感じさせます。
ストレンジのポジティブな面だけではなく、以上のようなネガティブな面も描いているからキャラクターがより深掘りされて面白く感じました。
(さらに、ストレンジが弱点を最後に乗り越えたのが最高でした。)
サム・ライミ監督の味が出過ぎた作品

初代『スパイダーマン』3部作やホラー映画で知られているサム・ライミが監督を務めると発表された時から、ホラーテイストが期待されていましたがその通りでした。
これまでのMCU作品を、監督の味を気にして見ることはありませんでしたが、この映画は随所に監督の味を感じさせてきます。
ややもすればチープさや古臭さを感じさせもしますが、それがまた面白いです。
ホラー映画を見る時によくある、人物の行動にツッコミを入れたくなるシーンもあります。
復習しておいた方が良い作品は?

これまでのMCU作品や、ディズニープラスで配信されているドラマシリーズと同じ世界観を共有しているので、これまでの作品を見るに越したことはありません。
その中であえて厳選するなら、
- 『ドクター・ストレンジ』(2016年公開の映画)
- 『ワンダビジョン』(ディズニープラス配信ドラマ、全9話)
の2作品を見てないと、今作は?だらけになると思います。
ストレンジの成長、ワンダのその後、マルチバースとは?、新キャラ「アメリカ・チャベス」など、みどころたくさんの作品です。