スーサイド・スクワッドを観ました。

「マンオブスティール」
「バットマンvスーパーマン」
に続く、DCコミックの世界を展開するシリーズ3作目。
(marvelのアベンジャーズのように各作品ともに同じ世界、一連の時間軸で描かれています。)
序盤は、スーパーマンのいなくなった世界で超人からの攻撃に対応するため、犯罪者として捕まっている超人を集めてチーム「スーサイドスクワッド」を結成すること、
その犯罪者たち1人ずつについての説明があります。
目次
デッドショットかっこいい!!
演じるのはウィルスミス!

射撃の名手です。
殺し屋として賞金を稼ぐパパ!
ですが、離婚していて娘には滅多に会えません。
「娘に会わせる」という条件でスーサイドスクワッドに入ります。
こいつがめちゃくちゃカッコいい!
射撃の上手さだけでなく、そのギミックが男心をくすぐります。
銃でひたすら敵を撃つ姿はどうみても”正義のヒーロー”です。ウィルスミスですもんね。
ジョーカーとハーレイクイン

頭がいっちゃってる、犯罪者カップルです。
バットマンによって逮捕されてスーサイドスクワッドに入ったハーレイクインを助けようとするジョーカー。というのが終始描かれます。
唯一このキャラクターにだけ入り込めませんでした。
理由は3つ。
1.ジョーカーがかっこよすぎる。
クリストファーノーラン監督の「ダークナイトシリーズ」から入った自分としては、ジョーカーは犯罪にしか興味がなく格好は少し汚らしい、人に愛情を抱かない、というキャラクターだったのです。
しかし、このジョーカーは、アクセサリーやタトゥーなどで身を飾っていて、絶えず愛するハーレイクインを助けようと動いています。犯罪以外のことを考えまくってる感があります。カッコいいのです。
これらの違和感はこれからシリーズを見ていくうちに慣れるのでしょうが。
2.チームの中でハーレイクインにだけ救いがある。
他のメンバーにはそれぞれ何らかの苦しみ、悩みがありチームで戦う理由が描かれています。そしてそこに感情を移入できます。
ですが、ハーレイクインには「ジョーカーが助けに来る」という救いがあって、戦わないといけない理由や苦しみが薄いのです。
終始、ジョーカーを待っている姿が浮いていました。
3.イっちゃってる加減が足りない。
先に書いたハーレイクインだけ浮いてる感じ、「1人だけ精神が狂っているから」と説明できるのかもしれませんが、それにしては狂ってる加減、イっちゃってる加減が足りません。
戦いの最中に窃盗したり、ビルで1人だけエレベーターを使ったりする描写はありますが、
それ以外のシーンでは真面目に仲間に説教しちゃってます。
もっとポップで良かったのになぁ〜、と思ってしまいました。
一方このような見方も
一緒に観ていた妻は、
「全体的に暗いトーンの映画で、ジョーカーとハーレイクインの愛が描かれている点が引き込まれるポイントだった。」
と話していました。
ジョーカー、ハーレイクインについては意見が分かれるポイントなんでしょうね。
作品全体として
この作品、真面目にシリアスに描きたかったのか、ハーレイクインを中心にポップに仕上げたかったのか、なんとも中途半端。
宣伝、作中の音楽、個々のキャラクターはすごく明るくてポップなのに、マンオブスティール、バットマンvスーパーマンのようなシリアスな世界に落とし飲もうとして中途半端になってしまった。
個々のキャラクターのおもしろさを観れたところは良い映画でした。
特にデッドショットね。